物流塾

報告!第250回物流塾記念講演会 

ローランド・ベルガー小野塚征志氏「2024年問題に対する政策の方向性と5つの処方箋」 

  12年前の3月11日は東日本大震災でした。未だに行方不明の方々が残された傷跡は街並みも生まれ変わっているそうです。
 今年で23年目、毎月毎月休むことなく続けられている物流塾も、12年前の2011年3月11日だけは西田主幹が地方出張から帰京できず、更には参加予定者にも連絡不通で中止となりました。この日を除き、以前も以降も物流塾は連続開催を続けています。 
 

 第250回物流塾記念講演会は、ドイツの名門コンサル会社ローランドベルガー社小野塚様に基調講演をいただき、第2部では運輸実務者を交えたディスカッションを行えました。  
 ローランド・ベルガー社は、かつて2005年ベストセラー『見える化』を発行した遠藤功氏で有名です。 

 小野塚氏の講演は、政府関係、行政関係の諮問会議や検討会で鋭い提言、存在感のある姿勢で常に座をリードした2つの物流問題検討会での提言をもとに行われました。 

(小野塚氏の提言詳細は以下の会議議事録、録画に記録されています) 

1:「持続可能な物流の実現に向けた検討会」<経産、国交、農水省主催> 

https://www.meti.go.jp/shingikai/mono_info_service/sustainable_logistics/index.html 

2:「フィジカルインターネット実現会議」<経産省主催> 

 https://www.meti.go.jp/shingikai/mono_info_service/physical_internet/index.html 

 

 今回は2024年労働時間規制が運輸業に及ぼす影響とその対策を5つの視点から解説をいただきました。
<起きている問題解決には、これしかない>、研ぎ澄まされた論理的、現実的な主張と提案に参加者はウムを言わず、しっかりと飲み込めた迫力ある講演でした。
 

 続く第2部では、運輸企業のサーラ物流宮澤社長、アパレル出身のコンサルタント小橋さん、司会を兼ねて参加いただいたいTベンチャー中継基地開発の村井さん、私がディスカッションを行いました。

 恒例の情報交換会では主管西田さんを奇跡的連続開催の慰労を兼ね、そして気さくに参加者との交流を深めてくださる小野塚氏を交え、時間ギリギリまで山賊の宴会如く、にぎやかなうちに散会となりました。 

 来月251回物流塾は4月8日品川物流博物館で行われます。 

この記事の作者
コラム記事のライター
花房賢祐

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