卸売業の枠を超え、食品卸が手掛ける物流最適化

■“頼れる食のパートナー”として新商品やサービス提供■
株式会社久世は、ホテル、レストラン、居酒屋、カフェ、ケータリングなどの外食・中食産業向けに、業務用食品の卸売業を展開している。首都圏を中心に約1万軒のお客様に、使用頻度の高い汎用食材から産地や品種に拘った専門性の高い商品まで、あらゆるジャンルの食材を供給するフルラインサプライヤーである。食材に加え、消耗品や資材などのノンフードまで、外食・中食産業に関する多種多様な商材を取り扱うほか、グループ会社との連携により幅広いサービスや提案を行っている。
2024年に創業90周年を迎えた当社は、本社を東京都豊島区東池袋に構え、首都圏7営業所のほか、名古屋、大阪にも展開している。全国に独自の物流ネットワークを構築し、物流の最適化にも取り組んでいる。
当社は「システムで 運ぶ つくる 考える “頼れる食のパートナー”」を経営スローガンに掲げ、お客様の課題解決と価値向上を支援している。
「運ぶ」では、さまざまな食材を確実かつスピーディに届けることに注力し、物流ネットワークの最適化・効率化を図っている。
「つくる」では、厨房での手間やコストを省くために、新しいメニューやプライベートブランド商品を開発し、品質と価格にこだわったオリジナル商品を取り揃えている。
「考える」では、飲食店の運営を総合的にサポートし、メニュー提案や店舗運営のアドバイスなど、お客様の課題解決を支援している。
また、業界に先駆け1983年に品質管理部門を設置し、厳格な品質管理を行っている。2010年には「久世グループ品質方針」を策定、2013年にはISO22000認証を取得し、食品安全マネジメントシステムを導入している。
“頼れる食のパートナー”として、常に新しい商品やサービスを提供し、お客様満足度の向上に努めている。今後もさらなる成長と発展を目指し、お客様のニーズに応える企業であり続けたいと考えている。
■2024年問題で物流への取り組みが試される■
食品卸売業界は、食品・飲料を仕入れて小売・外食産業に販売する重要な役割を担っている。コロナ禍で打撃を受けたが、2023年以降外食需要が回復し、市場はコロナ禍前の水準に復調している。
しかし、原材料・エネルギー価格高騰や人手不足によるインフレ、物流の「2024年問題」など新たな課題に直面しており、こうした状況下で、食品卸売業界はインフレ対応と効率化支援を軸に、サプライチェーン全体の最適化が求められている。具体的には、調達先の多様化、共同配送によるコスト削減、ITを活用した在庫管理・受発注システムの効率化などが挙げられる。食品卸売業界は、環境変化に柔軟に対応し課題を克服することで、今後も食料の安定供給と豊かな食生活の実現に貢献していくことが期待されている。
■物流ネットワーク「KZN」で物流最適化■
株式会社久世は、全国を網羅する物流ネットワーク「KZN」を構築し、物流最適化に注力している。
KZNは、全国に広がる物流センターを有し、「チェーンオペレーション向け一括物流センター」と「個店対応型センター」の二つの機能を持ち、幅広いニーズに対応できる。各センターではリアルタイムで在庫・配送状況を把握し、連携してお客様の注文に迅速に対応している。また、品質保持のため徹底した温度管理を行い、商品特性に応じた最適温度帯で保管しており、さらに、動態管理システムも順次導入し、最適配送ルート選定や車内温度管理を容易にすることで、食品鮮度を保ち安全・確実に商品を届けている。
物流受託事業(3PL事業)も展開しており、ネット通販拡大に対応し、商品提案からラストワンマイル配送まで多岐にわたるサービスを提供している。業務用食品卸で培ったノウハウを活かし、冷凍・冷蔵・常温の3温度帯で商品をアソートできることを強みとしている。
今後はさらなる効率化を目指し、「入荷特化型センター構築」「センター集約による無駄な動きの抑制」「狭域エリアでの配送強化」を検討していく。IT・決済・物流の3要素を融合し、お客様の「今、ほしい」に応えることで圧倒的なスピード配送とお客様満足度向上を実現したい。
■創業100周年に向け「持続可能で質的な成長」を目指す■
株式会社久世は創業100周年に向け、「持続可能で質的な成長」をテーマに掲げ、様々な取り組みを進めている。
①新たな物流センター設立や既存施設の拡張により物流キャパシティを増強し、多様なニーズに対応できる体制を整える。
②環境負荷低減のため、エネルギー効率の高い物流システム導入や環境配慮型包装材の使用を推進する。
③最新IT技術やAI、IoTを活用した高度な物流情報システム導入により、在庫管理や配送計画の精度向上を図り、サービスの質を高めると共に業務効率化とコスト削減を実現する。
④人手不足への対応として、自動化技術導入や労働環境改善を行い、効率的な物流運営を目指す。
⑤多様なニーズへの対応として、カスタマイズ配送や時間帯指定配送など、お客様満足度を高めるための取り組みを推進する。
これらの取り組みを通じて、当社は「持続可能で質的な成長」を目指し、これからも“頼れる食のパートナー”としてお客様の繁盛店づくりを支援していく。
■イベントのお知らせ■
この度、株式会社久世は『FOODSERVICE SOLUTION2025 ~SPRING&SUMMER~』を下記内容にて開催させて頂くことになりました。
【日時】:2025年3月11日(火)、12日(水)10:00~17:00(最終受付 16:30)
【会場】:池袋サンシャインシティ文化会館2F 展示ホールD
【テーマ】:食は最も身近なエンターテインメント ~外食で感じる非日常感やレジャー性~
【招待状URL】:https://www.kuze.co.jp/lsc/upfile/app/info/06/70/670_11_file.pdf
なお、【完全事前登録制】とさせていただきます。ご来場いただける場合は、下記「事前登録フォーム」から、ID/PWにて事前登録いただきますようお願い申し上げます。
【事前登録フォーム】:https://www.tenjikai-uketsuke.com/form/fss2025ss/
ID/PWは「株式会社久世 千葉」より発行いたしますので、下記までご依頼をください。
千葉メールアドレス:j-chiba@kuze.co.jp
当日のご来場を心よりお待ち申し上げております。
※お連れの方のご入場には、別途事前登録が必要です。恐れ入りますが、千葉までID/PWの新たにご案内するようご連絡をお願いいたします。
この記事の作者

千葉 純
株式会社久世 物流企画部