物流塾

目をつむって、勇気でロボットを買う

この先には明るい未来がやって来るか

 2022年のこれからはすべての産業で需要減少が始まるどのような会社にも避けられない受難がやってくる。海外市場を除けば、日本国内では仕事が減る、人手が集まらない、社員が歳を取り、全てに自然減が始まり、アイデアや新規事業にも手を出せなくなる。税金や固定費は上がり、利益率もジリ貧になる事が明らかだが、それを認めたくない自分がいる。どんな経営者も同じことを考えてはいるが、真っ先に動くのをためらっている。人口減少は消費市場の顧客が減ることを意味していて、総人口は毎年20万人程度で減少するが、労働力と消費者は毎年100万人規模で減ってくる。公立学校は3万校から毎年500校以上が廃校となって、子供たちの元気な声が響かなくなる。大都市が毎年消滅するのと同じインパクトが消費市場を襲ってくる。  

 自動車も住宅もかつての栄華は失われる。スーパーもコンビニも過当競争で消滅ざるを得ない。消費者が100万人減れば、コンビニは5千店が不要になる。人口が減ることと高齢化することは、消費者が消えることに早く気づかねばならない。 

 海外へ行こう、まだまだ発展する国々はたくさんある。東アジアやアフリカには、まだまだ足りないものがたくさんある。車もコンビニも行けば大歓迎されるに違いない。 

 先手を打つとは、海外に活路を描くことが随分前から分かっていたのに、手を出せないのは企業が歳をとってしまったからだ。60台の経営者に海外出張は厳しい。50台の管理職にも海外事情を学ぶ意欲や情報吸収力はない。だから、行くのをためらっていたのではないか。自らが老化を意識していたからではないか。 

迷うのは、若者に託せないからだ

  1995年神戸を大震災が襲ってから、毎年多くの災害が全国で発生している。復興はなかなか進まないが、若者たちが情報ツールを使って人命を救い、地域の再開を図り、全国から資金を集めて街そのものが生まれ変わってきている。国や行政や地元の名士が力むより、若者のパワーが日本を救ってきた。そうだと言える証拠があちこちに点在している。時代を切り開くのは、古参の経営者ではなくてユニークな発想と情報力を使った若者に始発があった。 

 これからの時代を若者に舵取りを任せば、イノベーションは必ず起きる。新結合は古い体質から生まれる芽吹きだからだ。
「なぜそれをするのか?」と疑問が新しい発想と事業を改革するだろう。
「何のためにそれをするのか?」と疑問がショートカットを発見するに違いない。先例を恐れずに目的とプロセスをデザインし直せば、必ず道が開けるはずで、停滞は挑戦を忘れた保身に原因がある。
 

 新しい資本主義とは笑止千万だ。巨大な資産が今の時代にどんなメリットを生むのか。巨大化した機能不全になった設備は老害のように点在しているのに、まだ集中に固執する発想が間違っている。 

知価主義、人財主義、サービス主義が21世紀の主役企業ではなかったのか。大きい事が性能劣化をもたらすコングロマリットディスカウントは契約論がノーベル経済学賞を受ける前から問題視されてきていた。 
 大きいことはデクノボウの如くに、動きも反応も遅くなってしまった。 

 「若者を呼び込むには、興味を持たせるしかない」 

 企業の魅力とは社歴や待遇だけでなく、成長と進化を体現するビジネスであることが絶対条件になっている。 

 技術、話題、関心を集めているのはロボットだろう。人の代わりをどれだけできるかわからないが、人を採用するより早く、多く集めるには 

「買うだけだから、採用に心配やプロセスは全くない。しかもロボットがあると言う事が、採用に有利に働くのは明確だ。 

 経営者にとって、未来を考えるなら若者を自らの周りに集めるしかないことに気づけるかどうかで道が分かれる。資本を使う事が新しい資本主義というになら、それは大正解だ。 

 

この記事の作者
コラム記事のライター
花房賢祐

ロジスティクストレンド株式会社 代表

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